もう20年くらい前から
「筆」で文字を書くことが、僕にとっては
趣味というか、気分転換というか、
好きで、よく書いていましたし
たまに、お店に貼ってもらうこともありました。
ここ10年程は
全く筆を持たなくなっていたのですが
起業をきっかけに
また自然と筆を持つようになっています。
僕が筆文字を始めたきっかけは
20年ほど前の社内研修でした。
研修テーマは「手書きPOPを書こう」
研修の最初に講師の方から言われたのが
「POPは、見た人の目に留まり、
思わず頼みたくなるもの、
心が動くものでなければ意味がない」ということ。
だから
「きれいな字で丁寧に書く」ことが目的ではない。
・心が動くもの
・どんなお店なのかが伝わること
この2点を大切にしてほしい、と。
なので、講師の先生は
上手に書くことを一切求めませんでした。
左手で書いてみてもいい
書き順無視していい
薄かったら、もう一度なぞっていい
字が太すぎるなら筆を切ってしまおう
先生は本当に楽しそうに
僕たちをほめて、乗せてくれました。
そして最後にこう言いました
「字を書こうとしちゃだめ。絵を描くつもりで書いてみなよ」
いやいや、書いてるの字じゃん!と思いながらも
絵を描くつもりで書いてみると
不思議なくらい心が自由になり、
何かが解放された気がしました。
「きちんと」「正しく」「間違えないように」
そう言われると人は窮屈になる。
でも、言葉ひとつで、見方ひとつで
人は驚くほど自由になれる。
筆文字を学んだというより
人の気持ちを解放し、
覚醒させる瞬間を教えてもらった研修でした。
今思えば、
僕がやっているカルチャーづくりも、まったく同じことなのかもしれません。
ルールや正しさで縛るのではなく、
見方を変え、言葉を変え、
人が自然と自由になれる空気をつくること。
その延長線上に、今のSTANDSがあります。
