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#74 「敗北感」から気づく挨拶の重要性

のオフィスは、東京都港区の表参道エリアにあります。周囲にはハイブランドのショップやオフィスが立ち並んでいて、世界中からファッションい興味がある方たちが集まる華やかな場所ですが、一歩入ると実は静かな住宅街でもあるんです。

そのため、朝8時前後になると、お父さんやお母さんが自転車の前後にお子さんを乗せて、保育園や小学校へ送りに来る光景が広がります。その様子は、僕が子育てをした愛知県の豊橋と全く変わりません。変わるとすれば、送りに来るお母さんたちが深く帽子をかぶっていたり、サングラスをかけていたりと、まるでモデルのような出で立ちで来ることくらい(笑)。でも、親の姿の本質は同じです。「急いで!」「いってらっしゃーい」っていう声が飛び交っていて、ほほえましく幸せな気持ちになれます。

で、朝晩の通学路には旗当番をしているお母さんもいるし、信号のない交差点には「港区教育委員会」というベストを着た交通指導員さん(?なのかな)もいるわけなんですね。今日紹介したいのは、その「交通指導員さん」の話です。

その交通指導員さんは、たぶん40代前半くらいだと思います。とにかく、その方の挨拶とコミュニケーションが、素晴らしいのです。すれ違う人全員の目をまっすぐ見て、最高の「笑顔」で「おはようございます!」と挨拶してくれる。子供には必ず一言話しかけるんですよ。僕みたいな通勤の方にも、同じように挨拶してくれる。子供からも話しかけられるし、保護者の方からも「暑いですね」とかって話しかけられる。ものすごい人気ものです。僕がこれまで見た交通指導の方たちの中で、ぶっちぎりで一番素敵です。テレビの取材来てほしいです!

そんなハッピーな朝なのですが、そんなに素晴らしい挨拶をしてくれる交通指導員さんがいるのに、なぜか僕は、その方が目に入ると、避けて違う道を行こうとするときがありました(過去形ですよ)。

その理由は、本当にお恥ずかしい話なのですが、あの方と挨拶をすると不思議な「敗北感」を感じるからなのです。僕も挨拶を重要視し続けてきたタイプなのですが、あの指導員さんの挨拶にはかなわないのです。完全に負けててほしいるのですよ。完敗!

昔、「僕はこんなに元気に挨拶してるのに、どうしてこの人は返してくれないのかな」と不思議に思ってた時がありました。元気に返してくれる人って本当に驚くほど少なくて。だけど、あの「最強の交通指導員さんの挨拶」の前に圧倒される自分を経験して、ようやく「僕に挨拶を返さなかった人たちも、こんな気持ちだったのかも」と少し分かった気がしました。

でも、敗北側の気持ちも味わった僕は、元気に挨拶されるのもうっとうしいかもしれないけど、逆に、誰からも挨拶されない方がいいの?といわれたらそれはそれで絶対に寂しいということにも気づけました。やっぱり「挨拶」って大事。そして形式的な挨拶じゃなく、笑顔であいさつされたいです。

そんなこんなで、僕も南青山4丁目付近にいる交通指導員さんに負けないよう、僕の挨拶をちょっと迷惑そうにしている人にも、元気に「おはようございます!」と挨拶を続けていこうと思います。「笑顔がうまれるカルチャーを創る」ためには、「挨拶をしあう関係性」ということが、すべての出発点ですからね。小学1年生の標語みたいですが、大人の皆さん、独り言みたいな挨拶じゃなくて、相手が気持ちよくなる挨拶をしましょうね!

*写真は僕の5年前の笑顔。この笑顔で挨拶できるよう頑張ります

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この記事を書いた人

株式会社STANDS 代表取締役

ロイヤルホスト、ドトールコーヒーを経て、物語コーポレーションに約25年間勤務。四半世紀以上にわたり、サービス業の現場で「人」にまつわる喜びも難しさも肌で感じてきました。現在はその経験を活かし、飲食業界のみならず広くサービス業界で「人」に悩むリーダーの皆さまに伴走しています。

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