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#81 新入社員の離職

「石の上にも3年」っていうことわざがあります。

つらく厳しい状況や退屈な環境であっても、辛抱強く耐え抜けばいつか必ず報われ、成功するという教えですね。

宿泊・飲食サービス業の新卒が3年以内に辞める割合は全産業の中で1位が続いています。2022年3月卒の学生は55.4%が離職しています。ただ、前年比は1,2%減少しているようです。言われてみると、新卒採用を行っている企業については、コロナ後かなりの待遇改善が続いていますので、緩やかに下がっているのも理解できます。

そんな中、6月29日の日経MJの記事に、興味深いデータがありました。全新入社員の60%以上が「今の会社で働き続けたい」と回答したそうです。これは2014年以降で過去最多とのこと。ちなみに「将来担いたい役割」は「不明」が4割でトップ、次いで専門職、管理職と続きます。会社に入って具体的に何をやりたいかはわからないけど、全体の6割の学生が働き続けたいって思ってるんだなーと。僕の感覚だと、「多いな」という感覚。

たかがアンケートとはいえ、就活も早期化し、今は1年生とか2年生から就活が始まってインターンシップに参加したりしてるんですよね。長い時間かけて会社を選んで、やっとのことで選考をクリアして入社した会社なんだから辞めたくないですよね。まあ飲食業は、志望動機は様々とは思いますし「どうしても飲食業で働きたい」という人は意外と少ない業界とはいえ、できれば辞めたくないですよね。

以前このブログでも、新入社員の離職防止のためにすべきことは、「仕事をちゃんと教える」ことと書きました。ただそれは「つらく厳しい状況や退屈な環境であっても、辛抱強く耐え抜けばいつか必ず報われる」という「石の上にも三年」を強要しなさいということではないです。

・お客様に喜んでもらうためにはどうしたらいいのか
・スタッフと上手に連携をとっていくためにはどうしたらいいのか

というスキル。そして経験則からくる危険予測(こうやったら失敗するよ)を教えてあげるという意味です。

自分が教えるのがめんどくさかったり、言語化が難しいからといって、「俺もそうやって育ったから、見て盗め」とのぶん投げは、気持ちはわかりますが、それを表出してはいけません。新入社員の6割はやめたくないのです。きっと店長もやめてほしくないはず!ということは両想いじゃないですか!!4月に入った新入社員も、やっと3か月経過。でもまだ3か月です。「つらく厳しい環境に辛抱強く耐えなさい。俺もそうだった」は通じません。

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この記事を書いた人

株式会社STANDS 代表取締役

ロイヤルホスト、ドトールコーヒーを経て、物語コーポレーションに約25年間勤務。四半世紀以上にわたり、サービス業の現場で「人」にまつわる喜びも難しさも肌で感じてきました。現在はその経験を活かし、飲食業界のみならず広くサービス業界で「人」に悩むリーダーの皆さまに伴走しています。

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