先日、福岡で開催したセミナーには、スーツを着ていきました。今年の夏に作ったオーダースーツです。体にはピッタリ合っているし、色は安定・定番のネイビー。ネクタイは、相手に安心感を与えたいという思いもあって、ブラウンの無地。靴も定番、リーバイスのプレーントゥ。ワイシャツは、着心地が大好きな鎌倉シャツ。
前職の時は、スーツは年に1回着るか着ないか、でしたが、そもそも僕は、「真面目顔」なので、スーツは似合うと思っていましたし自信もありました。
なので当日の服装は、清潔感、スタイリッシュ感、安心感、年相応感。頭の中で組み立てたコーディネートは、自己採点100点満点。
……のはずだったのですが、鏡に映る自分を見るたびに、なんとなく違和感があるんですよね。
「こう見えているはずの自分」と、実際に鏡に映っている自分が、どうも一致しない。でも、じっと鏡の前で自分を眺めることなんてありませんし、別にタレントでもないし。ちゃんとしたもの着てるから、まあ、いいかと。
スーツ、シャツ、ネクタイ、靴。ひとつひとつは、決しておかしくないんですが、全部合わせると、なぜかイケてない。強いて言えば、春夏用のスーツだったので、素材感と季節感が少し合っていなかったのかもしれないけど、福岡の最高気温は29度だし「だったら夏物でいいでしょ!」という、都合のいい言い訳もありました(笑)。
で、その話を、セミナー会場にも来ていた妻にしてみました。
我が家は、家族が僕の仕事に対して、いろいろ意見を言ってくれます。特に妻は、僕の影のプロデューサー。良いことも悪いことも、かなり率直に言ってくれるありがたい存在です。
そこで聞いてみました。
「俺さ、今回のスーツ、全然似合ってなかったよね?」
すると、間髪入れずに、「うん、おかしかった」
……即答です(笑)。
妻が言うには、「話している内容と、洋服が合っていない」と。
僕が話す内容は、難しい理論を語るわけでもなく、現場での経験や失敗談を交えながらのカジュアルな感じ。ところが、洋服だけが「くそ真面目」。さらに、もうひとつ。「そもそも、そのメガネとスーツが合ってないんじゃない?」なるほど、そこか!それあるよな。僕は数年前から、エフェクターというブランドの黒縁メガネを愛用しています。少し個性的で存在感のあるフレームで、今ではすっかり僕のトレードマーク?だと思っています。ところが、そのメガネに合わせて洋服を選んでいたかというと、まったくそんなことはなく…。
スーツも、ネクタイも、シャツも、メガネも。それぞれ気に入っているし、ちゃんとしたもの。でも、全部合わせた時に似合うとは限らない。「いいものを揃えること」と「自分に似合うこと」は違う。そんなことわかっちゃいたけど、確かにな、できてなかったな、って感じです。
結果的に僕は、自分のキャラクターよりも、「セミナーの講師はこうあるべき」という世の中の常識を優先していたんですね。参加してくださった方に、「またこの人と会いたい」「この人のことをもっと知りたい」と思っていただきたくて頑張ったのに、自分のキャラクターが十分に伝わっていなかったとしたら、何をやっているんだ、という話です。お前は何しに福岡まで行ったんだって(笑)
一緒にセミナーへ行った三男にも聞いてみました。すると、「いつものイメージとは全然違ったけど、セミナーってそういうものだと思った」とのこと。
ああ、やっぱり。妻だけじゃなく、息子にも違和感があったんですね。
「自分らしさを100%伝えなくて、どうするんだ!」って感じですよね。
普段から、周囲の常識や固定観念にとらわれず、自分の意見を持つことが大切だと言ってるくせして、自分自身が「セミナー講師らしい服装」という常識にとらわれていたわけです。
なんとも情けない話です。ダサすぎる!!!(笑)
そもそも、洋服は「ちゃんとして見えるため」だけではなく、「自分らしさを伝えるため」に着るものでもあって。世の中の常識に合わせることばかり考えて、自分らしさが伝わらなかったら意味がないですよね。
改めてですが世の中の常識ではなく、「北村らしさが伝わる服装」を模索したいと思います。もちろん、妻の厳しいチェック付きで(笑)。
#132 ちゃんとした服なのに、なんかダサい??
