今、僕はカーネギーさんの『人を動かす』を改めて読んでるのですが、出版されたのは1936年だそうです。およそ100年前!ちょっと前に読んでいた『孫子の兵法』なんて紀元前500年だそうですから、2500年以上も前の話です。
おいおい、今、2026年の令和の時代ですけど(笑)
「なんでそんな昔の話をありがたがって読むの?」って話ですよね。
結局、人間の本質や商売の原理原則なんて、そうたくさんあるわけじゃなく、何年たったって色あせないんだなと思っちゃうわけです。知識や技術は変わっても、人が壁にぶつかったときの乗り越え方なんて、きっと昔も今も本質は変わらないんだろうなって。
「人を動かす」にしたって「孫氏の兵法」にしたって、元をたどれば「カーネギーさんや孫子さんの経験談や失敗談」ですからね。どこかの誰かの実話って話です。
だからこそ、世の中の社長の皆さまに本気で問いたいです。「社長の経験談は、カーネギーや孫子と比べて何か違いますか?」「何か劣っているところ、ありますか?」って。
結論、何も劣っていませんよね。
劣っているどころか、会社にとっては、カーネギーの本に負けず劣らず社長の体験談は価値があると思うのです。
そう思いませんか?なので、経営者のみなさん!特に創業社長のみなさんは、自分の経験談や失敗談、昔の苦労話を、もっともっともっと、社員に話すべきと思います。「今どきの若い社員に昔話をすると嫌がられるんじゃないか」みたいな感じで、本当は話したいんだけど、核心部分は照れくさくて話してなかったりしません?
社長の言葉が鬱陶しがられるのは、経験談を離すときに「自分もこんなに頑張ったんだから、お前も頑張れよ臭」を出しちゃったり、無意識に「自分に比べてお前は頑張ってない」みたいな匂いを出しちゃうからで、そこだけはぐっと我慢してください(笑)
自慢やマウントではなく、「会社の歴史」や「ターニングポイント」、書籍やマニュアルには載っていない「乗り越え方」という事実とドラマを語る分には全く問題ないと思うし、そうすべきと思います。
例えば「守ってきたもの、変えたもの」
例えば「実は一番つらかったこと」
例えば「実は、一番重要視してきたこと」
例えば「このサービスにここまでこだわっている原点は…」
そんな、会社が今日まで生き残ってきた「生々しい本当のドラマの裏側」は、きっと社長にしかわからないし、逆に社長視点で語ってほしいです。それが会社にとって唯一無二の教訓になるはずです。……と、私は本気でそう思っています。そして、これが「理念を伝える」ということです。
だからこそ今、僕は「経営者の想いを言葉にする、映像に残す」という仕事を全力でお勧めさせていただいてるのですが、これがつまり「理念を浸透させる」ということなんですね。
社長が照れずに、遠慮せずに、自分の言葉で想いや歴史を遺せるように、誰かの名著の焼き直しじゃない、社長にしか語れない「会社の教科書」を、一緒につくっていけたらいいなと思っています。


