昨日、YouTube「独占対談 | STANDS JOURNAL」の収録で愛知県の田原市に行ってきました。今回ご出演いただくのは、株式会社安田商店の代表取締役・安田弦矢さんという方です。
安田さんは2001年に新卒で物語コーポレーションに入社。丸源ラーメンの創業期を支え、今の看板商品である「肉そば」を全店導入する際には、最年少エリアマネジャーとして先頭に立って現場を指揮してくれた方で。
そうです。昔の同僚です。 安田さんがエリアマネジャーをやっていた当時は、業績がなかなか伸び悩み、頻繁にメニューを変えていた時期でした。そして満を持して投入する「肉そば」という商品も、オペレーションをかなり圧迫する商品。現場の理解を得ることが何より重要だったのですが、安田さんの頑張りもあり、見事に全店導入へ漕ぎ着けた経緯があります。ご実家の会社を継ぐことが最初からの既定路線だったため実家に戻られ、現在は多角的に経営をされている大経営者です。
今回、実に18年ぶりの再会。 僕は58歳になり、弦矢さん(ここからは安田さんではなく、弦矢さんと書かせてください)は48歳になっていました。
弦矢さんと一緒に仕事をし始めたとき、僕は丸源ラーメンの事業部長になりたてくらいでして。当時は僕のことを「事業部長」と敬ってくれていた人なんて、たぶん一人もいなかったと思うんですよね。 僕自身、丸源ラーメンで店長をやっていたわけでもないし、中途で入社してから何か大きな成果をだしたわけでもない。だからどうせ誰もついてきてくれないだろうって自分自身が思っちゃってるし。
きっと現場からは「実力もないくせに上司に気に入られて出世した人」的な見方をされていたと思います。(被害妄想かもしれませんけどね(笑))まあでも 自他ともに認める「お飾り事業部長」だったことは否めません。
僕もホントに腹が決まってなくて 「事業部長を降ろしてくださいと言おうか」 「一から店長をやらせてくださいと頼もうか」とか、うじうじしてたんですよ。なんにも意思決定できないダメダメ事業部長ですよ。
そんな時期にあった思い出話なのですが…….
弦矢さんはエリアマネジャーに昇格したてだったと思います。
僕は、静岡のお店に一人で臨店に行っていた帰り道で、東名高速を走っているときに、 弦矢さんから電話がかかってきたんです。
「北村さん、報告一件いいですか?」って。
何の報告だったのかは覚えていません。
でも、その言葉を聞いた瞬間、ちょっとウルウルしちゃったんですよね。
「俺に報告って……弦矢は俺のこと、上司だって思ってくれてるのか??」って。
「俺を上司だと思ってくれてるのかああああああああああ、弦矢ぁぁぁぁぁ」って。
自分を上司と思ってくれてる人なんかいない、って心の底から思っていたので、本当に、めちゃくちゃ嬉しかったんですね。その電話で本当に腹の底から力が湧いてきて。僕の心の中にあったいじいじした気持ちがすべて一瞬で吹っ飛んじゃって。
なんか単純ですよね。ただの承認欲求??(笑)
とにかく、そんな感じで、弦矢さんは、僕にリーダーとしての覚悟を持たせてくれた恩人なのです。
今回18年ぶりでしたけどねー。話が尽きませんでした(笑)。
で、収録終了後、弦矢さんに駅まで車で送ってもらっている最中に、 ちょっとした昔話になって。
弦矢さんが「昔の自分は、逃げ場を作ってあげられなかった。僕が嫌でやめた人はたくさんいると思う。正論を高い温度で振りかざすだけで……だから、会社に逃げ場がないから、会社から逃げるしかなかったんだと思う」って。
その言葉を聞いて、ハッとしたっていうか。
自分自身、これまで「なぜこの人はやめていったんだろう」って考えることが結構あって。「何がダメだったんだろうって」
でも弦矢さんの話を聞いて、結局、僕自身が部下の逃げ場を作ってあげられていなかったんだなって。
正論を高い温度感で詰め寄ることが僕のスタイルだったし、それが正しいと信じ込んでやっていましたし。
自分は「正しさ」を盾にして、どれだけ相手の逃げ場を奪ってきたのだろうな、って。
あのとき東名高速で僕の心を救ってくれた弦矢さんに、また大切なことを気づかせてもらったな、と。
ま、昔には戻れないので。これから頑張ります!未来は変えられます!
ということで安田弦矢さんのユーチューブは10月中旬公開予定です。お楽しみに!
#119 逃げ場がないから逃げる
